復活パターンをさがしています

30代半ばで盛大に人生に躓いた北陸在住の個人事業主が、人生の復活パターンを求めて彷徨うブログ。

【わりと初心者向け】突然のハードディスク故障・データ消失に備えるべし。

 どうも、自分の職業を人に説明する時は「ITメインです」で通している人生流浪中の藤田です。初対面の人には、多くのサブ業務があることは伝えません。説明だけで時間が過ぎてしまうので。


 さて、明日・10月23日で、このブログを開設してから1ヶ月が経ちます。

 この1ヶ月でアップできたのは計8記事。10記事の目標には届きませんでしたが、ひとまず「続けている」という最低ラインはクリアできているので、今までの私からすればまずまずの結果でしょう。


 まだ月間PVを皆様にお伝えできるようなブログではありませんが、今後も方針・内容を手探りながら書き続けていきたいと思いますので、よろしくお願いします。ひとまず11月中に、合計20記事達成を目標に。



 今日もはてなブックマークからネタを拾ってきました。


business.nikkeibp.co.jp


 写真やビデオなど、大切な家族の思い出を保存するのにもパソコンが経由される時代になりましたが、相応の備えをしておかないと、大切なデータが突然消失する悲劇が待っています。

 上の記事では消えてしまったデータを復旧するため(すなわち「家族との思い出を取り戻す」ため)、かなり高い出費をされたようですが、そもそも正しくデータ消失に備えてあれば防げた悲劇だと思います。


 とはいえ対応ったって、「バックアップは大事」とよく聞きはするものの、具体的にどうやればいいか、初心者の方は分からないかも知れません。


 そこで今回は、一応私の本職であるITネタとして、私の経験に基づいた「データ消失を未然に防ぐ方法」を、少しだけご紹介したいと思います。


 が、今回はあくまで私の経験に基づく内容です。バックアップの実施を含め、パソコンの操作にまつわることは全て自己責任であることをお忘れなく。当記事によって如何なる障害が起こったとしても、当方は一切責任を負いません。



そもそもハードディスクってなに?

 パソコンは様々な役割を持ついくつもの部品が繋がりあって構成されていますが、その中でデータを保存する役割を担っているのが「ハードディスク」と呼ばれる箱です。

 正しくは「ハード・ディスク・ドライブ」と呼ばれ、「HDD」と略されます。この記事でも以下「HDD」で統一します。



(3.5インチの内蔵型HDD(後述)。手持ちのものを撮影しました。貼ってある番号は気にしないで。)


 HDDは現在一般に流通しているものを大きく分けると、以下の2種類があります。

内蔵型

 写真のもの。パソコンの内部に設置し、マザーボードと呼ばれる電子基板に直接繋げて使うことが多い。

外付型

 内蔵型HDDを、USBなどで簡単にパソコンに繋げられる形にしたものと思っていただいて結構。パソコンを開けたりしなくていいので設置がお手軽。


 物理的な姿形や大きさがほとんど同じでも、中にどれだけのデータが入るか、すなわち「データ容量」は違ってきます。容量や単位の詳しい説明は省きますが、ここ最近は2~4TB(テラバイト)のものが主流ですね。



実際、HDDって壊れるの?

 そりゃもう、メッチャ壊れます。


 しかも「落として衝撃を与えた」とか「使ってる最中に停電が起きた」とかじゃなく、何の覚えがなくとも、ある日突然、壊れます。


 多くの場合、その引き金になるのはHDDの電源がON・OFFになる瞬間だと言われていますが、私の経験としてフツーに使っていたら急にデータが読み出せなくなり、次の瞬間にはHDDが壊れたことを示すメッセージが表示されていたこともあるので、ホントにいつ壊れるかわかりません。


 「壊れるか、壊れないか」も本当に「運」で、運がいいと同じHDDで、10年間毎日電源ON・OFFを繰り返しても壊れませんが、運が悪いと新しいHDDに重要なデータを詰め込み終え、さあ今日から活用しようと思ったその日に壊れるという、絶望的な状況もあり得ます(そしてこのパターン、なぜか多い)。



突然のHDD故障に備えるバックアップのやり方

 バックアップの基本は「同じデータを、物理的に違う場所に保存しておくこと」です。たまにこれを勘違いして、同じデータを同じ場所に保存している人がいますが、これは意味がありません。

 例えば、火事に備えて生活に必要な家具や物品を別で揃えていたとしても、それを同じ家の物置にしまっていては、いざ火事になった時にすべて焼けてしまいますよね。それと同じで 同じHDDに同じデータを保存してもバックアップにはならず、ただいたずらに容量を食うだけです。


 同じデータを保存する「別の場所」として、以下のような手段が考えられます。


【場所1】別のハードディスクを用意する

 パソコンの中に入っているHDDとは別に、設置が簡単な外付型のHDDを用意する方法ですね。

 
 とは言え、何か作業するたびにそのHDDにも同じ保存作業をするのは手間ですし、必ず保存漏れが出るので、そのパソコンの中に「必要なデータは全てブチ込むフォルダー」を作って普段のデータ保存は必ずそのフォルダーの中に行い、月イチぐらいのペースで、そのフォルダーの内容全部を外付けHDDに書き込むといいと思います。


【場所2】光学ディスクに書き込む

 CDやDVD、ブルーレイといった「光学ディスク」に書き込む方法ですね。特にオススメなのは、価格に対して容量が大きい25GBの片面1層ブルーレイ。


 注意点として、光学ディスクは書き込む時にわずかな汚れやホコリが付いていただけで読み出せなくなるので、細心の注意を払って扱い(熟年層によくありますが、書き込む直前にディスクの記録面を触って持つなど論外)、書き込んだ後はちゃんとデータが読み出せるか、ディスクの内容を全てパソコン側にコピーしてみてチェックしましょう。


 また、光学メディアは紫外線に弱いため直射日光の当たる場所に置かないブルーレイはプラスチックケースに入れた上で立てて保管し不織布ケースには入れない、そもそも光学ディスクの寿命は理論上100年と言われているが現実的には10~30年程度とも言われているなど、意外とデリケートなことも頭に入れておきましょう。


【場所3】クラウドストレージを利用する

 若干上級者向けになりますが、インターネット上のデータ保管スペースである「クラウドストレージ」を利用するのも一つでしょう。保存場所がインターネット上になるので、ネットに繋がる環境さえあれば、いつでも保管したデータにアクセスできるのが最大のメリットです。

 
 ただし、まともな容量(1TB程度)を使おうとすると月々1000円前後のコストは掛かることはもちろん、あくまで提供しているのは企業なので、サービスそのものが突然終了する可能性も無視はできません。

 
 また、バックアップの手段を自前で用意する場合と比べてデータの安全性が高いのは間違いないですが、人為的なミス自然災害によってクラウドに保存していたデータが消えた事例がゼロではないことも覚えておきましょう。



まとめ

 以上、パソコンの中のデータをバックアップする方法をいくつか簡単に紹介してみました。「バックアップの際に取りこぼしやすいデータ」「データの最終保存に使ってはいけないメディア」「安易なRAID導入はデータ消失の危険を高める」など、本当はもっと伝えたいことがあるんですが、際限がなくなるので次の機会に回したいと思います。


 データの保管場所たるHDDは、パソコンの中で最も重要な部品だと思いますが、皮肉なことにパソコンの部品の中で最も壊れやすいものです。その為の備えは、使う人間側に委ねられているのも現実。
 
 大切な思い出を失わないためにも、「いつか壊れるモノ」だと思って、しっかりと備えたいものですね。
 

 まあ大抵、キッチリ備えておくと、いつまでも壊れないんですけどね(笑)。




 やっぱり本業の内容だと書きやすいなあ。今は一応雑記ブログのつもりだけど、こういう「初心者向けIT」の内容で攻めていってもいいかもな。

 今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!