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復活パターンをさがしています

30代半ばで盛大に人生に躓いた北陸在住の個人事業主が、人生の復活パターンを求めて彷徨うブログ。

違法だろうが何だろうが、タダにできるものはタダにしたい熟年層に負けた話

 どうも、19日に各量販店でミニファミコンが再入荷するというデマに近い噂を真に受け、早朝から市内店舗を回ったのにありつけなかった藤田です。何か、海外ではオークションで20000ドルの値が付いてるとか。220万円って……。



 さて、先日、後輩がブログを始めたことに言及させていただきました。そしたら後輩、早速そのことを記事にしてくれました。

kei52588.hatenablog.com


 ありがとう後輩。せっかくなので、さらに乗っからせてもらいます(笑)。このままラリーにして自分のブログ書くペースのラビットになってもらおうという姑息な手段。


 著作権がらみの話なんですが、この辺、自分の意見として「現在の著作権法がすべて、創作文化と企業利益を守るために完璧に機能しているわけではない」って考えがあります。まずその前提でしか持論展開できないんですけど、昨日今日で、こんな記事がバズってました。

www.lifehacker.jp


 11月19日22時現在で、818ブクマついてますね。ってか、あのライフハッカーの記事として、さすがにコレはアカンやろ……。

【11/20 16:11追記】
 上記記事のうち、CS2シリーズを無料ソフトとして紹介している一節が削除されたようです。


著作権とライセンス

 Adobe(アドビ)って会社は、昔からパソコンで作品づくりをする方々には御用達のソフトを多数開発しているメーカーです。


 万能写真編集のPhotoshopフォトショップ、日本では印刷業界の実質標準となっているIllustratorイラストレーター)、あの「シン・ゴジラ」の編集にも使われた動画編集のPremiere(プレミア)、WEBサイト制作のDreamweaverドリームウィーバーなど、デザイン、動画、WEBに至るまで、PCでのクリエイティブをほぼすべてカバーしていると言っても過言ではないでしょう。


 パッケージ版は2012年発売の「CS6」バージョンを最後に提供を終了しており、現在は月額使用料を支払うことで各ソフトを使うことができるクラウドサービス・Adobe Creative Cloud(アドビクリエイティブクラウド)として提供されています。


 で、問題の記事は「過去のバージョンであるCS2系のAdobeソフトは無料」という内容です。大量にブコメ付いているようにこれは大いなる誤解で、CS2はアクティベーション(正しくライセンスされた使用者であることを認証すること)が技術的にできなくなったため、CS2のソフトを利用する方(もちろん正規ライセンスを持っている方)だけに対し、アクティベーション不要なダウンロード版を用意した、ということですね。

Adobe® Creative Suite® 2 製品およびAdobe® Acrobat® 7のアクティベーションサーバーに関するお知らせ | アドビ


 実はこの措置が発表されたのはもう4年近く前で、その時にはAdobeちゃんマジツンデレとしてこんなイラストもTwitter上を賑わせました。

matome.naver.jp


ライセンス感覚を伝えることの難しさ

 昨今はフリーミアムの時代で、その弊害か若い人を中心に著作権感覚やライセンス感覚が薄い、あるいは全くない人が増えてきましたが、それは若い人じゃなくても同じです。


 私、公共の場でパソコン関係の講師の仕事をすることがあるんですが、あるとき、受講者の方が自分のパソコンを持参した上で行う講義がありました。


 その場で、出席者の方にパソコンを起動してもらったところ、デスクトップに表示されたアイコンがやたらめったら豪華な方(50代男性)がいました。鉄工所の経営をされており、前述のAdobeソフトはもちろん、数十万円するようなソフトも3〜4本入っていて、ソフト総額で言えば、定価なら間違いなく100万円は超えている状態。思わず声を掛けました。


「鉄工所さん、すごいですねコレ。全部導入されたんですか?」

「お? おう、いいやろ、全部友達に入れてもろたんや」

「お友達が入れてくれたんですか。ソフトの代金もその方に支払われたんですか?」

「代金? なーも? タダでやってもろたで。酒はおごったけど」


 いや、まあそんなコトだろうとは思ったけどもさー……。


 聞いた内容をまとめると、自称「パソコンに詳しい」その友達に頼むと、数日でソフトを用意して、パソコンに入れてくれるらしい。おそらくその友達とやら、いわゆる「クラック版Warez」を落として、この鉄工所の方を犯罪に巻き込んだ(←重要)上に、オゴリでタダ酒カッ食らってたってことですね。


 居たたまれなくなって、「それは泥棒と同じ」「経営者ならお客さんにお金を払ってもらえない感情はあるはず」など、それが犯罪行為であることを必死に伝えたつもりでしたが、しばらくキョトンとされたあとに、笑いながら、

「ようわからんけど泥棒でも何でもいいわ、仕事でちゃんと使えれば(笑)」

と言われ、それ以上追求する気が失せました。


 若い人は「内心理解していながら、どうせ罰せられることはないので、半ばネタ的に著作権を無視する」というイメージが私の中にあります(ニコニコ動画に違法アップロードされた作品が削除されると「消されたあああ」「運営許すまじ」的なコメントが付くなど)。


 しかし、そもそも著作権感覚、ライセンス感覚、「ソフトウェアにはお金が掛かる」という感覚そのものが皆無な熟年層に対して、この意識を根付かせるのはどうしたらいいのか、パソコンを教える立場の人間として、ときどき考えることではあります。


ただねえ(まとめ)

 ただ、最初にも書きましたが、私は「現在の著作権法がすべて、創作文化と企業利益を守るために完璧に機能しているわけではない」と考えています。特にそれが、文化振興の目的ではなく、版権マフィアによって確保された利権を守るために運用される法律になってしまうなら、そこはもう崩していかなきゃならない、という考え方で。


 その為にも、やっぱり正しい著作権自体を広く啓蒙することは大事だと思うのよね。関心が高まれば、版権マフィアがやっていることにも徐々にメスが入っていくと思うから。



 よっし、この記事(タグ込み3511字)は珍しく2時間半で書けたぞ!(笑) 今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!