後輩が羨ましくて仕方ない
どうも、ミニファミコンが発売当日に買えずに悶々としている、8ビット分が不足してきた藤田です。次回出荷は1ヶ月後だろうなー、はやく「ロックマン2」がテレビでやりたい。
さて、突然ですが、私の後輩がブログを始めました。
少し前に後輩本人のツイートでブログを始めたことを知り、はてなブログだったため、さっそく読者になりましたが、毎日コンスタントに記事を書いているようです。
……本当に、すこぶる羨ましい。
何が羨ましいのか?
私がこのブログで書いた記事と後輩の記事を比べると、1記事あたりの文章量が全然違います。毎回数千字書いている私に比べ、後輩の方は圧倒的にライト。それなのに文章からは濃密な意見の波が伝わってきますし、何より読みやすい。毎回最後までちゃんと読める。
しかも本人に聞いたところによると、1記事を書くのに10分ほどしかかかってないそうな。記事1本の書き始めからアップまでに、どんなに短くても4時間程度の時間が必要な私とは雲泥の差です。サッと書いてサッとアップでき、毎日更新が続けられるフットワークの軽さは、羨ましくて仕方ない。
その後輩からのアドバイス
以前、この後輩と一緒に呑んでいたとき、私が「数年間整理を続けているのに全然片付かない書類」について愚痴ったら、実に的確なアドバイスをしてくれました。そのアドバイスを参考に整理を進めたところ、数年間片付かなかった書類がたった1ヶ月でほぼ完全に整理できたという「私に対するアドバイスの実績」が、彼にはあります。
というわけで、今回もちょろっと訊いてみたところ、2つのアドバイス(と言うか御意見)をいただきました。
★「正確性にこだわりすぎているきらいがある」
すげえ自覚あります。本来なら、「グーの手をパーにした」で済む表現を、
「自らの握られた右手を表に向け、続いて親指を立てたと思いきや、人差し指、中指、薬指、小指の4本が、第3関節、第2関節、第1関節の順で開かれていった結果、いよいよ手のひらがその姿を表した」
と書いてしまう。アホです。
一応、マスコミの報道出身(自称)なので、人様にお見せする文章を書く以上、情報の正確性は絶対だと思っています。マスコミではない個人ブログに許されるのは、そこに多少の主観に基づいた個人的意見を挟めることでしょう。
こういう考えが、完全に悪い方向に出てしまってるんですよね。
後輩は記事を書くにあたり「読みやすさと楽しさを優先する」そうで、それがちゃんと成果物に繋がっているのはスゴいことだと思います。
★「推敲は必要以上にしないほうがいいかも」
これは自覚というか、自分の目の節穴ぶりに愕然とします。
私の場合、数千字の文章を書き上げた後、それを10回は読み返して推敲してます。「誤字・脱字など、人様に見せる文章として以ての外」という考えに基づいてのことですが、10回読み返しても20回読み返しても、必ずアップ後には誤字・脱字が見つかります。もうね、何を見てるんだと。
さらに推敲中、前述にあるような無駄に長い表現を「これ『グーの手をパーにした』で充分伝わるな」と思って直すことも多いんですが、そうやって文章を次々に圧縮していくと、元々書いた文章量から30%以上減ることもザラです。最初からその分を書かなければ、きっと時間も節約できるだろうに。
無駄に長い表現を短く圧縮できるときはまだいい方で、ヘタすると無駄な文章に、重ねて無駄なオヒレハヒレを無自覚に付け加えてしまうことも往々にしてあります。
「自らのダイヤモンドのように硬く握られた右手を表に向けて眼前に対峙させ、続いて並んだ5本の指の中でも一際太い長男サムこと親指を一気阿世に立てたと思いきや、その筋肉の強ばりにつられるかのように人情に厚い人差し指、背高ノッポの中指、ニヒルでクールな薬指、ムードメーカーの末っ子小指の4人兄弟が、中手指節間関節、第2関節、第1関節の順で開かれていった結果、外界の空気に触れることを許されたその手のひらは見事、天を見つめることに相成ったのであります」(cv:古舘伊知郎)
そして悪いことに、こんな完全自己満足の文章を生み出している瞬間は、途方もなく楽しいんだよなー……。
ちなみに後輩は、書き上げた文章は読み返すこともなく一気にアップするそうです。何というか、下書きナシで一発描きした画をそのまま公開するような感覚ですよね……。それでキッチリ読者に読ませる体を成してるんだから、スゴいなあ。
まとめ
今までの記事でも何度か書いてきましたけど、私は情報発信はしたいけれどもブログに苦手意識はあって、このブログを始める前にも「最低限、読んでもらえる文章を書けるようにならなければ」と、この本を読みました。
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング できるビジネスシリーズ
- 作者: 唐木元
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2015/08/07
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この本では、文章において最も大切なことは「完読されること」と設定しています。いくら自分としては一生懸命書いた文章でも、読者に途中で読むのをやめられてしまうのでは意味がない。そして完読される文章を書くためには、どのように書く訓練していけばいいかが、全77項に渡って解説されています。
でも、この本にある方法を試しながら文章を書いていくことが、なぜか自分にとって苦痛で仕方ないんですよ。
書く前の準備の段階で文章の大部分は決まるそうなんですが、ちゃんと準備しても、いざ書き始めると事前の準備や作文ノウハウの全てが霧散し、気がつけば数時間が経ち、文字数も数千字に膨れ上がっている。しかも内容は冗長で、薄くて、読みにくく、理路は破綻し、焦点がぼやけ、結論も曖昧。
もちろん、この記事も御多分に漏れず、書き上げるまでに5時間以上掛かっています。
……はあ、やっぱり私、ブログ書くのは向いてないですね。総PV数は1000を越えたけど、もっと自分に合った情報発信方法があるのかも知れません。最近は記事を上げない日が続くと他のことすら手に付かなくなることも多くなってきたので、今後は少し別の方法も模索していきたいと思います。
あ、このブログは続けますよ。せっかく10記事以上書いてるんだし。
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!